旧版で力量認定している内部監査員を新版の内部監査員へ認定できる?

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旧版で力量認定している内部監査員を新版の内部監査員へ認定できる?対応方法と注意点を解説

ISO規格が改定されると、新版に基づいた内部監査の実施が求められます。そこで気になるのが、旧版の力量認定を受けた内部監査員をそのまま新版規格の監査員として認定できるのか、という点です。本記事では、旧版認定の内部監査員を新版の内部監査員として認定する際の可否や、対応方法について詳しく解説します。


内部監査員の力量認定とは?

内部監査員の力量認定とは、ISO規格に基づいた内部監査を実施するために必要な知識やスキルを持っていることを組織が認定することです。この認定は以下の要素を基準に判断されます:

  1. 規格要求事項の理解
    • 対象となるISO規格(例:ISO 9001やISO 14001)を正しく理解していること。
  2. 監査技法の習得
    • 適切な監査計画の立案、観察、質問、記録、報告ができること。
  3. 経験の有無
    • 過去の監査経験やトレーニング実績。

新版規格への移行に伴い、内部監査員も新版規格に対応できる力量が求められます。


旧版で認定された内部監査員は新版規格に適応可能か?

結論として、旧版の力量認定を受けている内部監査員を新版の内部監査員として認定することは可能です。ただし、以下の条件を満たす必要があります:

1. 新版規格の要求事項を理解していること

内部監査員が新版規格で追加された要求事項や変更点を正しく理解していることが必須です。

2. 新しい要求事項に基づく監査が実施可能であること

監査対象となる業務やプロセスが新版規格の要求事項に適合しているかを評価できるスキルが必要です。

3. 新版対応の教育を受けていること

規格改定に伴うトレーニングや教育を受け、ギャップを補完していることが求められます。


旧版認定監査員を新版対応にする手順

1. 新版規格の教育を実施

  • 規格改定内容を解説するトレーニングを実施します。
  • 新しい要求事項(例:ISO 9001:2015での「リスクベースの考え方」やISO 14001:2015での「ライフサイクル思考」)を重点的に学びます。

2. 試行監査を実施

  • 新版規格に基づいた模擬監査や試行監査を実施し、実務での適用能力を確認します。

3. 力量評価を実施

  • トレーニングや試行監査の結果を基に、内部監査員としての力量を改めて評価します。
  • 必要に応じて、追加トレーニングを計画します。

4. 力量認定を更新

  • 新版規格に対応する力量があると判断された場合、内部監査員の認定を更新します。
  • 更新時に、新版規格の適用範囲や要求事項を明記した文書を発行します。

注意点:旧版認定のままで新版監査を行うリスク

1. 新しい要求事項に対応できない

  • 新版規格の変更点を理解していない内部監査員が監査を行うと、不適合が見逃される可能性があります。

2. 外部審査で指摘を受ける

  • 認証機関の審査で、内部監査員の力量が不足していると判断されると、不適合を指摘される可能性があります。

3. 信頼性の低下

  • 内部監査の結果に基づいて是正措置や改善活動を行う際、信頼性の低い監査結果は組織の運用全体に影響を与えることがあります。

成功事例:製造業の内部監査員更新

背景

ある製造業の企業では、ISO 9001とISO 14001を統合運用しており、旧版で認定された内部監査員が10名在籍していました。新版規格への移行に伴い、監査員認定の更新が必要となりました。

対応

  1. 新版規格対応の教育
    全員に対して1日間の新版規格トレーニングを実施。
  2. 試行監査の実施
    2つの拠点で模擬監査を実施し、実務能力を評価。
  3. 力量認定の更新
    トレーニングと試行監査の結果を基に、全員を新版対応の内部監査員として再認定。

成果

  • 新版規格の移行審査をスムーズに完了。
  • 内部監査員のスキル向上により、組織全体の改善活動が活性化。

まとめ:旧版認定の内部監査員もトレーニング次第で新版対応が可能

旧版で力量認定を受けた内部監査員は、適切な教育と評価を経ることで、新版規格に対応する内部監査員として認定することが可能です。規格改定に伴う移行をスムーズに進めるためには、早めに監査員のトレーニングと力量評価を計画し、必要なスキルを確保することが重要です。


内部監査員の認定更新やトレーニングに関するサポートが必要な場合は、ぜひお気軽にお問い合わせください!

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