認定機関は変更できる?変更の可能性と注意点を解説
ISO認証を維持するために、認証機関を選ぶ際には、その認証機関がどの認定機関(例:JAB、UKASなど)から認定されているかを確認することが重要です。しかし、認証を取得した後に、「認定機関を変更することは可能なのか?」という疑問を持つ企業もあるかもしれません。本記事では、認定機関の変更の可否や注意点、変更を考える理由などを解説します。
認定機関とは?
認定機関とは、ISO認証を発行する認証機関を評価し、国際的な基準に基づいてその能力を認定する組織です。代表的な認定機関には以下のようなものがあります:
- JAB(日本適合性認定協会):日本国内で広く認知されている認定機関。
- UKAS(英国認定機関):国際的に認知されている英国の認定機関。
- ANAB(米国認定機関):北米地域で利用されることが多い。
- DAkkS(ドイツ認定機関):ヨーロッパで利用されることが多い。
認定機関は、それぞれが**IAF(国際認定フォーラム)**に加盟しており、相互認証の枠組みを持つため、基本的にはどの認定機関でもISO認証の国際的な有効性は同じです。
認定機関は変更できる?
結論として、認定機関そのものを直接変更することはできません。
これは、認定機関が認証機関を認定する立場であり、ISO認証を発行するのは認証機関であるためです。ただし、認証機関を変更することで、結果的に認定機関も変更される場合があります。
例:認定機関の変更プロセス
- 現在の認証機関がJAB認定である。
- 認証機関をUKAS認定の別の認証機関に変更する。
- 新しい認証機関を通じて、UKAS認定の登録証を取得。
このように、認証機関を変更することで認定機関も変わる仕組みです。
認定機関を変更したい理由
1. 取引先や顧客の要望
一部の海外企業や国際的な取引先では、特定の認定機関(例:UKAS、ANAB)を求める場合があります。その場合、認定機関を変更する必要があります。
2. 国際市場での信頼性向上
JABは日本国内で強い認知度を持っていますが、国際市場ではUKASやANABの方が広く知られているため、海外取引を拡大する企業が変更を検討するケースがあります。
3. 経費やサービスの改善
認証機関変更に伴い、サービス内容や審査費用の見直しを行いたい場合、結果的に認定機関も変更される場合があります。
認定機関変更のメリットとデメリット
メリット
- 国際的な取引の信頼性向上:特に海外市場を対象とする場合、UKASやANABの認定を取得することで、現地での認知度や信頼性が高まります。
- 顧客要求への対応:特定の認定機関を指定する取引先の要求に応えられるようになります。
- 新しい認証機関の選択肢:認証機関を変更することで、サービスの質やコストパフォーマンスの向上が期待できます。
デメリット
- 移行審査の手間:認証機関を変更する際、移行審査が必要になるため、手続きに時間とコストがかかります。
- 一時的な運用負荷:認証の移行期間中に、社内で追加作業が発生する場合があります。
- 現行認証との連続性の確保が必要:スムーズな移行計画がないと、認証が一時的に無効になるリスクがあります。
認定機関変更を成功させるためのポイント
1. 現在の認証機関との契約内容を確認
現在利用している認証機関との契約書を確認し、解約条件や通知期間を把握します。タイミングが不適切だと変更が難しくなる場合があります。
2. 新しい認証機関を選定
変更後に利用する認証機関が、希望する認定機関(例:UKAS、ANAB)の認定を受けているか確認します。
3. 認定機関と認証の有効性を確認
IAF(国際認定フォーラム)加盟の認定機関であれば、ISO認証の国際的な有効性は同等です。認定機関の変更が取引に与える影響を事前に確認しましょう。
4. 移行審査のスケジュールを調整
認証機関変更に伴う移行審査の日程を早めに調整し、認証が途切れないように計画します。
5. 取引先や顧客に周知
認定機関変更後、新しい登録証を取引先や顧客に適切に周知し、安心感を与えましょう。
認定機関変更の成功事例
事例1:海外市場向けにUKAS認定へ移行
日本国内でJAB認定の認証を取得していた製造業の企業が、海外の大手取引先からの要望に応え、UKAS認定の認証機関に変更。これにより、海外市場での信頼性が向上し、新規契約の獲得に成功しました。
事例2:コスト削減を目指して変更
サービス業の企業が、ANAB認定の認証機関に変更することで審査費用を15%削減。同時に、現行の認証範囲を維持しつつ、国内外の顧客へのアピール力を高めました。
まとめ:認定機関変更は認証機関変更を通じて実現可能
認定機関そのものを直接変更することはできませんが、認証機関を変更することで、結果的に認定機関を変更することが可能です。変更を検討する際は、取引先の要望やコスト、サービスの質を十分に考慮し、スムーズに移行できるよう計画を立てましょう。
認定機関や認証機関変更に関するご相談がある場合は、ぜひお気軽にお問い合わせください。専門家が最適な解決策を提案いたします!
