審査費用はどれくらい?審査機関によって違う理由と費用相場を解説

審査について

ISO取得を検討する企業が気になる点の一つが「審査費用」です。審査費用はどのくらいかかるのか、審査機関によってなぜ異なるのか、その理由と具体的な費用相場について、ISO9001を例に詳しく解説します。


審査費用が異なる理由

ISO審査では、審査工数(審査にかかる時間や人数)が企業規模や業種に基づいて国際基準で定められています。しかし、工数あたりの費用は各審査機関が自由に設定できるため、審査費用には差が生じます。

たとえば、ある審査機関の審査費用が別の審査機関の倍近くになることもあります。そのため、ISO取得を目指す企業は複数の審査機関から見積もりを取り、費用やサービス内容を比較することが重要です。


ISO9001の取得にかかる費用の内訳

ISO取得に必要な費用は、「新規取得費用」と「ランニングコスト(維持費用)」に分けられます。まずは新規取得にかかる費用の内訳を見ていきましょう。

新規取得費用の内訳

  1. 審査料
    審査そのものにかかる費用です。審査内容は企業規模や業種によって異なり、以下のような相場となっています。
      1~20名 約40万円
      21~50名 約50万円
      51~100名 約70万円
      101名以上 約100万円以上
      ※具体的な費用は審査機関や最新の調査によって異なります。
  2. ISO登録料
    ISO取得時に必要な登録手続きの費用です。審査料に含まれている場合もあるため、見積もり時に確認することをおすすめします。
  3. 審査員の交通費・宿泊費
    審査は基本的に自社で実施されるため、審査員が訪問する際の交通費や宿泊費がかかる場合があります。自社と審査機関の距離に応じて追加費用が発生することを把握しておきましょう。
  4. 人件費
    ISO取得のために担当者を任命し、日常業務以外のISO関連業務に時間を割く必要があります。見えにくい費用ではありますが、従業員の本来の業務に影響が出る点を考慮する必要があります。
  5. コンサルタント依頼料
    初めてISOを取得する場合や、自社リソースが不足している場合には、ISOコンサルタントにサポートを依頼することが一般的です。相場は年間50万~200万円程度です。
  6. 設備投資費
    ISO要求事項を満たすために必要な設備投資が発生する場合があります。これは企業の業種や現在の状況により大きく異なりますが、品質向上や効率改善を見越した長期的な投資と考えましょう。

ISO取得後にかかるランニングコスト

ISOは取得して終わりではなく、取得後も定期的な審査や管理が必要です。以下は主な維持費用の目安です。

  1. 維持審査費用
    認証取得後、1年に1回の維持審査が必要です。費用は登録時の審査料の6~7割程度(例:登録審査が100万円なら60~70万円)。
  2. 更新審査費用
    ISO認証は3年間の有効期限があるため、更新審査を受ける必要があります。更新費用は登録時の審査料の8割程度(例:登録審査が80万円なら64万円)。
  3. 人件費や教育費
    社員がISOに関する業務を継続的に行うための費用や、社員教育のコストが発生します。特に新しい社員に対しては教育が欠かせません。

費用を抑えるためのポイント

ISO取得にかかるコストを抑えるためには以下の方法が有効です:

  • 複数の審査機関から見積もりを取得し、比較検討する。
  • コンサルタントの活用で、自社の工数を削減し、トータルコストを抑える。
  • 取得スケジュールを効率化し、無駄な準備作業を減らす。

ISO取得は費用がかかっても検討すべき?

ISO取得は確かにコストがかかりますが、その分以下のようなメリットが期待できます:

  • 顧客や取引先からの信頼向上。
  • 新規取引や顧客の獲得機会の増加。
  • 自社製品やサービスの品質向上と、業務効率化。

ただし、費用が高くなることが不安な場合には、コンサルタントに相談して自社に合った最適なプランを検討すると良いでしょう。


まとめ

ISO審査費用は審査機関によって大きく異なるため、複数の見積もりを比較検討することが重要です。また、取得後もランニングコストがかかる点を踏まえ、長期的な計画を立てることが成功の鍵となります。

コストを抑えつつ、信頼できる審査機関を選び、効率的にISO認証を取得しましょう。


タイトルとURLをコピーしました