ISOの各規格について:概要と種類を徹底解説

ISO全般

ISO(国際標準化機構)が制定するISO規格は、国際的な共通基準として広く採用されています。その種類は大きく分けて、「モノ規格」と「マネジメントシステム規格」の2つです。本記事では、それぞれの概要や具体的な規格の種類について詳しく解説します。


ISO規格とは

ISO規格は、国際標準化機構(ISO: International Organization for Standardization)によって策定された国際的な規格です。本部をスイス・ジュネーブに置くISOは、製品やサービス、システムに対する世界共通の基準を提供することを目的に活動しています。

ISO規格は現在、5万種類以上が存在しており、製品のサイズから企業活動の管理方法まで幅広い分野をカバーしています。


ISO規格の種類

ISO規格は大きく2つのカテゴリに分類されます:

  1. モノ規格
    製品そのものを対象に、世界共通の基準を定める規格。
  2. マネジメントシステム規格
    組織の活動や運営方法を標準化する規格。

以下で、それぞれの特徴と具体例を詳しく見ていきましょう。


1. モノ規格とは

モノ規格は、製品のサイズ、形状、性能などに関する世界共通の基準を定めています。国際貿易が盛んになる中で、各国で基準が異なることで生じるトラブルを防ぐために制定されました。

例として、以下のような規格があります:

  • ISO/IEC 7810(カードサイズ)
    身分証明書やクレジットカードのサイズ規格。これにより、カードリーダーや財布での互換性が確保されています。
  • ISO 68(ネジ)
    ネジのサイズや角度などを規定した規格。国際的な互換性を保証します。
  • ISO 216(紙のサイズ)
    A4やB5といった紙のサイズ規格。世界中で使用される標準です。

これらの規格は、私たちの日常生活にも広く浸透しています。


2. マネジメントシステム規格とは

マネジメントシステム規格は、組織の活動を効果的に管理するための仕組みを標準化したものです。製品そのものではなく、企業や団体が目標を達成するための運営方法を対象としています。

代表的なマネジメントシステム規格を以下に紹介します:

  • ISO 9001(品質マネジメントシステム)
    顧客満足の向上を目的に、製品やサービスの品質管理を標準化。世界で最も取得件数が多い規格です。
  • ISO 14001(環境マネジメントシステム)
    環境リスクを低減し、持続可能な社会の実現を目指す規格。ISO 9001と併せて取得する企業も多く見られます。
  • ISO 27001(情報セキュリティマネジメントシステム)
    情報資産をサイバー攻撃や漏洩リスクから守るための体制を整備する規格。
  • ISO 45001(労働安全衛生マネジメントシステム)
    労働災害の防止や労働者の健康増進を目的とした規格。
  • ISO 22000(食品安全マネジメントシステム)
    食品業界における衛生管理手法「HACCP」を取り入れた規格で、安全な食品提供をサポート。
  • ISO 22301(事業継続マネジメントシステム)
    災害やシステムトラブルなど非常事態への対策を定め、事業継続性を強化する規格。

ISO規格を取得するメリット

ISO規格の取得には、以下のようなメリットがあります:

  1. 信頼性の向上
    ISO規格を取得することで、取引先や顧客からの信頼を得られます。
  2. 業務効率の改善
    標準化された手順を導入することで、業務プロセスが効率化されます。
  3. 市場拡大
    国際的な取引でISO規格の取得が条件となる場合、規格取得が新規顧客獲得につながります。
  4. リスク軽減
    情報漏洩や環境破壊などのリスクを軽減し、法令遵守を強化します。

まとめ

ISO規格は、製品の標準化を目指す「モノ規格」と、企業活動を管理する「マネジメントシステム規格」の2つに大別されます。それぞれが異なる目的を持ちながら、企業や日常生活に欠かせない基準として広く活用されています。

ISO規格を活用することで、企業は信頼性の向上や業務効率化を図り、持続可能な成長を実現することができます。取得を検討する際は、自社のニーズに合った規格を選択し、最適な活用方法を見つけていきましょう。

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